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各種検査のご案内

CT検査

CT(Computed Tomography :コンピュータ断層撮影)とは、被写体の周囲から X 線を照射し、得られた情報を画像処理することによって横断像(輪切り画像)や立体的な 3D 画像を表示する検査です。
人体の内部を画像として観察することができ、診断に有用な多くの情報を得ることができます。さらに造影剤を使用することにより、血管の情報を含めた各臓器のより詳しい検査を行うことが出来ます。検査時間は通常、造影剤を使用しない場合は5~10 分、造影剤を使用する場合は 15 分~ 20 分程度です。

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Aquilion Lightning Helios i Edition(80列)

  • 80列160スライスの高分解能を低被ばくで施行可能。
  • Deep Learningを用いて設計したAdvanced intelligent Clear-IQ Engine-integrated :“AiCE-i ”を搭載。
  • 圧迫感の少ない780mm大開口径が可能にしたスムーズなポジショニング。
  • 0.5mm×80列の高速ヘリカルスキャンによる息止め時間の短縮。
  • スキャン同時並行画像再構成による、検査後のストレスのない画像確認。

CTの種類

単純 CT

単純CT は、X線を使って身体の断面を撮影する検査です。
通常のX 線撮影は1方向から照射する平面的な画像ですが、 CT は断面としての画像が得られるため、異常の有無を詳細にチェックすることが可能です。頭部、肺や気管支などの胸部、肝臓、腎臓などの腹部の検査に特に優れています。

造影 CT

造影CT 検査は、造影剤を血管内に投与して CT 撮影をする検査です。
造影剤を静脈から注入して撮影することにより、体の中の血管、臓器、病気の部分の様子が分かりやすくなり、より正確な診断につながります。

CT検査を受けられる方へ

CT検査準備について

  • 常用薬を服用されている方は主治医の指示に従ってください。
  • 撮影する部位の金属は検査前に取り外して頂きます。

CT撮影時の造影剤について

造影剤とは目的とする検査部位をより詳しく調べる為に使用する検査用の薬です。造影剤を注入すると身体が熱く感じますが、やがて消失するので心配ありません。

CT撮影時の造影剤の副作用について

造影剤を使用する事で、副作用が出てしまう場合があります。発生頻度は、患者さまの状態や造影剤の種類によって異なります。何かあればすぐに周りの職員に声をかけてください。

注意事項・お願い

  • 妊娠中または、妊娠の可能性がある方は、撮影前に職員にお伝えください。
  • 撮影する部位にネックレスなどの金属類があると検査の妨げになることがありますので、検査当日は金属類がついた服装はお控えください。検査前に外していただいたり、着替えをお願いしたりすることがあります。

MRI検査

MRI検査は、磁石と電波を用いて身体の任意断層面を撮像する検査です。軟部組織や神経の描出に優れており、造影剤を使わずに脳などの血管を描出することもできます。CTとは違い放射線による被ばくはありません。検査中は大きな磁石のトンネルの中に入ります。狭い空間に入らなければなりませんので、閉所恐怖症の方は検査が行えない場合があります。検査がはじまると工事現場のような大きな音がしますが、機械から出る音ですので安心して検査を受けてください。
また、検査時間が長く、体の動きに弱いという短所もあります。そのため、検査を受けられる方のご理解、ご協力がとても大切になります。

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Vantage titan(1.5T)

1.5テスラの超伝導磁石を用いた架台開口径が71cmのオープンボアの設計のMRIです。一般的な65cmの開口径と比べ、検査空間が134%広く、検査が困難であった体の大きな方や腰の曲がった方、仰向け姿勢の困難な方など様々な患者さんの検査が可能となります。新架台にも静音化技術Pianissimoを採用し、検査時の騒音を聴感で最大90%静音化させています。

MRIの種類

単純MRI検査

単純MRI検査は、非常に強い磁石と電波を利用して、人体の様々な断面を撮像する検査です。

造影MRI検査

造影MRI検査は、造影剤を血管(静脈)から投与したり、経口(飲み薬)で投与してから人体の様々な断面を撮像する検査です。
造影剤は、病変を明瞭に確認でき、血管の状態を評価するのに役立ちます。
または疾患によっては造影剤を用いないと正確に診断ができない場合があります。

MRI検査を受けられる方へ

MRI検査準備について

MRI検査室は常に強い磁場が発生しています。金属類(ネックレス・時計)、磁気カード類(キャッシュカード)など画像に影響するものについて検査前に検査職員がチェックし、あらかじめ取り外して頂きます。

MRI検査を受けることが出来ない方

下記の機器を使用されている方は機器及び人体に重大な影響が及ぶため、MRI検査を受けることができません。

  • 心臓ペースメーカー
  • 除細動器(ICD)
  • 深部脳刺激装置(DBS)
  • 植え込み型ポンプ(インスリンポンプ・シンクロメッドⅡポンプ)

MRI検査を受けられない場合がある方

以下に該当する方や不安な方は、事前に主治医もしくは職員へご確認ください。

  • 脳動脈瘤の手術を受け金属クリップを入れている方
  • 体内に金属片が入っている可能性のある方
  • アートメイク(入れ墨タイプの眉毛・アイライン) をしている方
  • 妊婦又は妊娠している可能性がある方
  • 閉所恐怖症の方

注意事項・お願い

  • 検査の部位や、造影剤の使用の有無により、食事や水分の摂取制限の指示が出ることがあります。
  • 検査時、基本的に検査着に着替えていただきます。
    金属のついた下着(ブラジャー、スリップ、ボディースーツなど)は、検査の妨げになる可能性が高く、金属部と肌の接した部分でやけどを起こす可能性があります。
  • コンタクトレンズの一部に、縁取りや濃い着色のあるものがありますが、金属を含んでいる可能性があり検査の妨げになります。
    当日はレンズをはずせるように準備して来ていただくか、眼鏡で代用するなどの対策をお願いします。
  • やけどの原因になりますので、アイシャドー、マスカラや濃いメイクはお避けください。

X線撮影検査

一般撮影部門では、胸部や腹部、手や足など全身様々な部位のX線写真撮影や、骨塩定量測定などといった検査を行っています。

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FPD(Flat Panel Detector)、 AeroDR

  • 被ばく線量の軽減
  • 撮影時間の短縮
  • 高精細な画像
  • 無線環境により撮影画像の即時確認が可能

X線撮影検査を受けられる方へ

当院のX 線撮影室は FPD (フラットパネルディテクタ)を使用しています。
短時間で撮影をすることができるため、患者さまの待ち時間の緩和にも寄与します。
X線撮影では、胸部や腹部、手や足など全身の様々な部位の撮影を行っています。骨折や骨腫瘍などの有無、関節炎などの診断をすることができます。

注意事項・お願い

  • 妊娠中または、妊娠の可能性がある方は、撮影前に職員にお伝えください。
  • アクセサリーなどの金属類、湿布、カイロ、プラスチック等は写真に写り込んでしまうため、撮影前に取り外して頂きます。
  • 撮影中は動かないようにお願いします。
  • その他何かご不明な点、ご不安な点などございましたら、職員に遠慮なくお声掛けください。

透視検査

X線透視室では、様々な診療科が多岐に渡る検査、処置を行います。 当院では、FPD(フラットパネルディテクタ)搭載型の透視装置を導入しており、患者さまの被ばく線量を少なくし高画質な画像を提供しています。

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ZEXIRA

消化管検査などに最適な13×14インチのFPDを採用することで、臨床目的に応じて適切な視野を確保することが可能です。稼働範囲が広く乗り降りがしやすいため、患者さまにやさしい検査環境が提供できます。上部消化管検査、注腸検査のみならず、嚥下造影検査、整形領域、外科領域、呼吸器科領域の検査など、様々な検査に適用可能となっています。

透視検査を受けられる方へ

当院での主な透視検査は以下の通りです。

・ 消化器系検査
消化管透視検査
・ 整形外科系検査
脊椎神経ブロック
・ 呼吸器系検査
気管支鏡を用いた肺の検査
・ 摂食嚥下検査
嚥下造影

注意事項・お願い

  • 妊娠中または、妊娠の可能性がある方は、撮影前に職員にお伝えください。
  • 検査の内容、検査する部位によっては多少辛い体位になる可能性があります。
  • 検査の内容によっては前日から絶食をお願いする場合があります。

骨密度検査(Dichroma scan)

骨密度測定とは、骨を形成する成分であるカルシウムやマグネシウムなどのミネラル成分がどの程度あるかを計測するものです。骨粗しょう症の診断や、薬剤による骨量減少の診断などに使用されます。
当院では被ばくが少なく高精度なDEXA 法(二重エネルギー X 線吸収測定法)を用いて測定しており、測定部位は前腕です。検査時間は 1 分~ 2 分程度になります。

移動型X線撮影装置(Sirius Starmobile tiara airy)

一般的にポータブル撮影と呼ばれており、手術室や病室で動けない患者さまや、感染症などで隔離されている患者さまの撮影を行います。

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エコー検査(超音波検査)

超音波検査は、体の表面から人の耳に聞こえない周波数の高い音を当て、体内の組織にぶつかってはね返ってきたエコー(こだま)を画像に映し出す検査で、エコーと呼びます。
痛みはほとんどありません。被ばくなどの問題もなく、繰り返し行うことができる安全な検査です。

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  • Aplio a: 高精細な画像が得られるとともに、様々なアプリケーションを用いてより詳細にさまざまな部位の検査を行うことが可能です。肝臓の検査では脂肪肝や肝癌の精査、心臓の検査ではAIを用いた自動計測や心臓の壁運動解析などを行うことができます。
  • Xario: 高画質な画像かつコンパクトな筐体でバッテリー駆動が可能であるため、病棟や救急外来など腹部や心臓の検査が必要な場合に、短時間で詳細な検査をどこでも行うことができます。
  • SNiBLE2 : 機動性もあり整形外科領域に合わせた機能性と操作性を備えた機種で主に表在に病変の精査に使用しています。
  • Viamo : 小型で機動性が高いため主に透析のシャント血流や狭窄のチェックに使用しています。

エコー検査(超音波検査)を受けられる方へ

検査の種類

当院では、以下の検査部位の検査を実施しております。

・ 胸腹部
肝臓・胆のう・膵臓・腎臓・脾臓・膀胱・前立腺・子宮・腹部対動脈など
・ 心臓
心臓
・ 甲状腺
甲状腺
・ 頸動脈
頸部
・ 下肢血管
足の付け根から足先
・ 乳腺
胸(乳房)

検査の準備

種類 検査に適した服装 食事制限 水分制限 排泄制限
胸腹部 胸部が開く あり あり あり
心臓 胸周りが開く
甲状腺 首周りが開く
頸動脈 首周りが開く
下肢血管 足全体が出る
乳腺 胸周りが開く

注意事項・お願い

  • 検査予約時間の厳守をお願い致します。
  • 遅れる場合は、事前に病院代表番号へご連絡をお願いします。
  • 遅れて来られた場合は、お待ちいただく場合がございますのでご了承ください。

内視鏡検査

当院の内視鏡システムは、最新のオリンパス EVIS X1を使用しております。

上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)

検査日

月・火・水・木

予約方法

検診の場合は、電話にて受付します。
検診以外の場合は、外来受診のうえ外来で予約をとらせていただきます。

最速、2週間以内で予約が提示できます。
ただし、予約状況によりご希望日に添えないこともあります。
検診は電話にて受付けます。

対象

  • 一次検診(広島市 がん検診を含む)
  • バリウム検査による異常指摘での二次検診
  • 腹痛などの症状があり、医師が必要と判断された方
  • 定期的に検査が必要とされた方

検査方法

細径(経鼻)内視鏡検査
負担の少ない経鼻での検査です。

鼻の通らない方や経口検査希望時は経口から行います。

その他

保険診療の場合、ご希望により鎮静剤をご使用できます。医師にご相談ください。
なお、使用時は自動車等の運転は出来ませんのでご注意ください。

下部消化管内視鏡検査(大腸カメラ)

検査日

火・水・木・第2土・第4土

予約方法

外来受診のうえ、外来で予約をとらせていただきます。

最速、2週間以内で予約が提示できます。
ただし、予約状況によりご希望日に添えないこともあります。

対象

  • 検診にて便潜血陽性を指摘
  • 過去にポリープや癌の指摘、あるいは切除をされている方
  • 下痢、便秘、腹痛などの腹部症状があり、検査を受けたことのない方
  • 血便があったり、便に血液が付着したりした方

その他

  • 保険診療の場合、ご希望により鎮静剤をご使用できます。医師にご相談ください。
    なお、使用時は自動車等の運転は出来ませんのでご注意ください。
  • ポリープ切除について
    日帰りポリープ切除(1cmまでのポリープの場合、検査時に切除します。)

    大き目のポリープや抗血栓薬内服中の方は、後日、入院などの対応になる場合があります。

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EVIS X1

最上位機種の内視鏡システムで、EDOF(Extended Depth of Field)、RDI (Red Dichromatic Imaging)、TXI(Texture and Color Enhancement Imaging)、狭帯域光観察 (NBI:Narrow Band Imaging)など、消化器疾患のより高精度な発見・診断・治療を可能とする技術を搭載。

気管支鏡を受けられる方へ

気管支鏡は、口または鼻から喉を通して気管支鏡を挿入し、気管や気管支の内腔を観察したり、細胞や組織、分泌物などの検体を採取したりする検査です。

注意事項・お願い

  • 検査後はのどの麻酔や注射の影響が残るため、2時間程は絶飲食です。2時間を過ぎたら最初は少量の水を飲んで、むせないことをお確かめください。
  • のどの違和感が残るうちは、タバコもお控えください。
  • 検査後に体に違和感や出血などにお気づきの場合はお教えください。
  • 基本的には入院での検査となります。

検査室

血液生化学検査

  • 自動血球計数CRP測定装置 
  • 臨床化学分析装置
  • グリコヘモグロビン分析装置
  • 血液ガス分析装置
  • 尿自動分析装置
  • コロナ核酸増幅検査(NEAR法 ) など

生理機能検査

  • 心電図
  • ホルター心電図検査 
  • 肺機能検査
  • ABI(Ankle Brachial Index:足関節上腕血圧比)検査
  • 聴力検査
  • 脳波検査 など

その他の検査

  • 睡眠時無呼吸(SAS)検査

    いびきのある方や、睡眠不足、家族から呼吸の停止を指摘されるなどSASが疑われる方には、問診を行い、スクリーニングである簡易検査(自宅で行う)を行います。簡易検査の結果が軽症~中等症の場合、PSG検査(1泊入院)を行います。睡眠時無呼吸症候群と確定診断された場合には、呼吸器内科による専門治療が開始されます。

手術室機器

外科用X線TVシステム OPESCOPE ACTENO

手術中に患者の身体内部の骨、臓器、血管などを観察するためのX線透視診断装置です。
様々な手術においてX線で患者さんの身体の内部を観察するために使用しており、当院では整形外科や透析のシャント治療などで多く使われています。
整形外科では骨折部位や手術中に使用する金属などの体内での位置把握を目的に使用します。また、X線に写る薬剤を使うことで血管の走行や病変などをリアルタイムで観察して治療効果を確認することもできます。
Cアーム構造により任意の角度で観察することができ、手術を安全で円滑に進めることを可能としています。
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(手術用)4K カメラシステム

ICG(indocyanine green/インドシアニングリーン)を用いた蛍光イメージングで血流をリアルタイムに描出する「SPY機能」を搭載し、最新の技術によって4 Kの鮮明なフルカラー画像に蛍光イメージングを表示(オーバーレイ)することが可能です。
執刀医は鮮明な術野を映し出す4Kフルカラー画像とともに、緑色に蛍光する血流の様子も同時に確認することができます。充実した視覚情報によって精度の高い適切な処置が可能となり、かつ周辺組織の損傷など合併症リスクを低減できるため、一般外科、消化器外科、肝胆膵外科科など幅広い診療科で、内視鏡/腹腔鏡下手術への積極的な応用ができます。また腔内の明るさを検出し自動で光源装置を調光するオートライト調光や、コンパクトなカメラヘッドなどにより、周辺軟部組織の保護が重要とされる関節手術など、整形外科領域でも有用性があります。
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